薪を原木で仕入れている方なら、1本の原木から様々な薪を作ります。
- 木端
- 節
- 二股
- 腐食部
この中で一番厄介なのが腐食部です。
明らかに腐っていて、持ってみても軽く、手の力で粉々になるものは薪ストーブで焚かない方がいいです。なぜなら、腐食部は湿度の吸収率が高く煤が出やすいからです。「煙道火災の原因にも含まれる」と薪ストーブ屋さんからも指導を受けました。
しかし、それは過度な腐食であると考えられ、多少の腐食は二次燃焼なら上手くエネルギーに変えることができると思います。
(※腐食とは虫喰いやカビではなく、水や土壌分解の影響で朽ちたものです)
私は過度な腐食部は廃棄していますが、割ってみて芯が生きていれば乾燥させて薪として利用しています。
野に直置きで放置された原木はほとんどの場合辺材のみが腐れていて芯は生きていることが多いです。しかし、サクラなどは芯まで腐れているので薪にはできません。
芯が痛んでいてもまだ木の硬さを宿していれば腐食薪として薪ストーブのシーズン終盤に少しずつ焚いています。
腐食薪専用の棚を設けて、分かりやすく分別しています。
以前はスポンジのように軽い薪も焚いていたのですが、何分薪の在庫が多いのと、焚べてもすぐ灰になってエネルギーにならないので最近は焚いていません。
今日焚いたのはヒバとケヤキです。ケヤキの辺材がスポンジまではいかないですが重みが足りないので腐食薪の棚に保管していました。
シーズン終盤に焚く理由は、そこまで熱量が要らないのと、もうすぐ煙突掃除をするからです。
シーズン真っ最中は熱量がたくさん必要になるのと、なるべく煙突に影響がないように心がけているので腐食薪には棚で休んでいただいています。
いつになっても少しでもエネルギーとして利用できる薪は大事に使っていきたいです。