軽トラックいっぱいに割ったその薪は黄金のように輝いておりました。
「なんて美しいのだろう」
と思ったほどでした。
でもずっと気になっていた事がありまして。
この薪を持つとベタベタしたんですよね。しかも木口から黒い液体が…….!!!!!
ハゼノキ</strong><strong>
ウルシ科ウルシ属 ヤマハゼ同様、樹液に触れるとかぶれる。
これが初めてのウルシ科とのご対面でした。全身かぶれて一ヶ月は痒くて通院しました。
この経験があったからこそ、無知なことに恐怖を覚え、木の勉強を始めたのです。
樹木は樹皮と葉から種類を割り出すことができます。
しかし、樹皮に至っては木の年齢によって異なる場合が多いので、
若木–成木–老木
から判断しなければいけません。大変難しいです。林業家でも分からない木があるくらいなのです。
そこで私がいつも手にしているのがこのハンドブックです。
日本国内の薪にするような樹木の種類を割り出すには十分な一冊です。
樹皮に特化する事で、伐採された原木で葉っぱのない樹木の種類も特定できます。
実はハゼノキの件から黄色い薪が怖くなってしまいまして、
黄色い薪はウルシ科だと思ってしまうくらい敏感になっていました。
そしてまた黄色い薪に出会ったのです。
しかしハゼノキほど黄色くもないし、ベタベタもしないのでハンドブックで樹皮を調べてみる事に。
ニセアカシアでした。ずっしりと重く良い薪です。樹皮は弾力があり、匂いは多少薬品の臭いがしました。
木の種類を覚えていくほど楽しいことがありましょうか。
今焚いているのが何の薪か分かるだけでも薪ストーブの暮らしに趣があり、知識が財産となって、今度は誰かに教えてあげられる事に喜びを覚えます。
HACHI