薪づくり

【欅の薪割り】粘り強く硬いケヤキを効率よく割る方法

 

 

手に入りやすい薪の一つに「ケヤキ」があります。

薪としては優秀で、質量が多いために火持ちが良く、強い熱量で部屋全体を暖めてくれます。建材としても柱や梁に使用され、強い強度を持った木です。

 

しかし。。。

 

薪作りにおいて、ケヤキは割にくいことで有名です。硬いだけではなく、繊維が入り乱れているために真っ直ぐ斧が入らない場合があります。さらにはねじれも厄介で、薪割り斧だけでは歯が立たないことが多いです。

 

そこで私がケヤキを割る際に必ず使用するのがねじれ楔です。

 

 

 

 

ストレートよりも回転しながら食い込んでいくので、ねじれたケヤキなどにはかなり有効です。ねじれ楔を持っていればストレートは必要ないのではないかと今のところは思っています。

 

 

楔は最低でも2つ必要です。なぜなら、一つ目を打ち込んでいって、もし割れなかったら楔を薪の中から取り出せなくなってしまうからです。救出用のためにもう一つ用意しておくと作業をスムーズに行うことができます。

 

しかし、今回私が行うのは、楔一つに斧一本のやり方です。

楔である程度打ち込み、亀裂が入ったら、重い斧で裂け目を狙います。

 

 

斧のヘッド重量は2kg弱です。3Kgの斧ならもっと割りやすいと思います。

なぜこのやり方をしているのかというと、楔を2つ使って交互に打ち込んでいっても、最後まで繊維が絡みつき、割るのに時間がかかるからです。ケヤキの繊維を断ち切るために、最初に楔で割る準備をして斧で引き剥がすイメージです。

 

この日は父が薪割り機を使用。ケヤキは重いため、私が斧で小さくしてから割ってもらいました。

 

外側から斧で割っても良いのですが、ケヤキは外側も粘りねじれがあり割りにくいので、最初から楔を使うようにしています。

思えば楔を買ったのも、ケヤキ割るためでした。今まで割った薪の中で一番割りにくいのがケヤキです。でも今なら昔ほど苦労することなく割れています。