この薪は3月末から4月に割った薪です。木口に少しカビが生えています。
木口で呼吸をしている際に発生したものと考えられます。水分の蒸発と吸収を繰り返す中で、湿度の影響により、カビが発生しやすくなります。
やはり春になり空気中の水分が多くなったことが原因だと思います。もう少し時期が早く、冬の寒い日に作っていたなら、カビの発生率も下がるのかもしれません。
カビの生えた薪はサクラです。今回初めて気づいたのですが、樹種によってもカビの生え方が異なるのかもしれません。サクラは水に弱く、腐りやすいことで有名ですが、カビも生えやすいのかもしれません。
なぜなら、同じ時期に割ったナラの薪には一切カビが生えていなかったのです。
しかし、薪作りにおいてカビは気にすることではありません。必ず生えると言っても過言ではないです。つまり普通の事です。
カビが生えながらも長い月日で薪は乾燥し、含水率が十分に下がった時には強靭な肉体を手に入れ、カビにも水にも強い薪が出来上がるのです。