薪づくり

【無念】薪に大量のカビが生えました〜薪作りの時期に気をつけよう〜

 

今年の3月末〜4月にかけて薪割りをしたサクラとコナラに大量のカビが発生しました。

薪に生えたカビサクラとコナラに大量にカビが生えています。黄色い薪はクリです。クリにはカビは生えていません
薪のカビサクラ
薪のカビコナラ

 

この薪棚は完全に雨に当たらないようにしていました。風通し、陽当たりは良好な場所です。

 

 

原因は薪作りの時期だと思います。やはり湿度が低い2月、3月前半までには薪割りを終わらせておきたいところです。
2022年の気象庁のデータでは湿度は以下の様になっています。

湿度
1月 52
2月 53
3月 63
4月 75
5月 75
6月 77
7月 79
8月 79

(引用元:国土交通省 気象庁 相対湿度の月平均値(%) (東京))

 

 

3月から4月にかけて湿度が高くなっていることが分かります。この事からも薪を乾燥させる時期には適していないと考えられます。

それぞれの地域や住んでいる風土によって、湿度の違いは出てきますが、一年を通しての湿度の変化は参考になると思います。

 

去年の11月に割った薪を見てみる

 

ケヤキの薪ケヤキ
サクラの薪サクラ

 

ケヤキの伐採時期は把握していませんが、サクラは10月頃だったと思います。
雨に当てずに乾燥させて半年以上経ちますが、目立ったカビは見当たりません

伐採する時期や、薪割りをする時期、季節毎に考えて行なっていかなければ良質な薪を作ることが難しいと再確認しました。

 

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ただ、薪にカビが生えることは日常茶飯事なので気にしなくても良いでしょう。多少は薪としての品質が落ちるかもしれませんが、比重に直接関わることはありません。
カビはブラシで払い落とせば大丈夫です。一度払い落としてもまたカビが出現しますが何度か払っていくとカビは無くなります。

一番最悪な状態は、菌が繁殖し、粘膜が薪を覆うようになっている時です。雨が降り続いた場合に、比較的水に弱いとされる薪に起こります。その場合は、薪を移動させ、雨に一切当たらないようにしましょう。風通しも優先させます。
粘膜が薪を覆うと、乾燥の妨げになってしまうので、含水率が下がらなくなってしまいます。さらに、ストーブで焚く際に火付きが悪くなります。

その年によって薪の出来には違いが出てきますが、そこが薪ストーブのある暮らしの良さと言えるでしょう。季節とうまく関わっていきながら、最高の薪を作っていきましょう。

 

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