薪づくり

【泡の出る薪】薪の乾燥状態を調べてみよう(含水率計、オーブン、洗剤etc.)

 

薪ストーブを使用するにあたって一番大事なことは、燃料である薪が十分に乾燥している事です。薪の中に水分がどれくらいあるのかを表した数値を含水率と言います。薪の含水率を測るのに用いられるのが含水率計です。目安ではありますが一台持っていると助かる道具になっています。薪だけでなく色々な物の含水率を測ってみるのも面白いかもしれません。

 

 

含水率計を用いる方法で注意すべき点は、薪の表面ではなく、割った直後の断面を測定しましょう。薪の表面と中心では含水率が異なるので、表面が乾いていても中心部は水分が多い可能性があります。必ず薪を割ってから測定してください。

 

他にもオーブンを使用した方法があります。あらかじめ分かりやすい重さ(100g)に切っておいた薪をオーブンで温めます。蒸気が逃げるようにセットして数回に分けて加熱し、重さを測定し、重さが下がらなければ測定終了です。元の重さと比べた数値から薪の含水率を調べる事ができる方法です。
しかし、キッチンやオーブンに木の香りが充満してしまうのでオススメはできません。そして何より手間がかかり面倒な作業になります。
興味本意で実験してみる程度がちょうど良いでしょう。

 

最後に、洗剤で薪の乾燥具合を調べる方法があります。
洗剤を薪の木口に塗り、逆方向から息を思いっきり吹きかけます。乾燥状態が良ければ洗剤が泡立ちます。
※完全に乾燥していない場合でも泡立つ事があるので、正確性には欠けます。

 

 

さらに針葉樹でこの方法は使えないみたいなので、ぜひ広葉樹が手元にある方はやってみてください。

 

薪の乾燥具合は、手に持っただけで把握できる方もいますが、長年薪とコミュニケーションを取ってきた熟練者に限ります。まずはしっかりと乾燥させて、薪と薪を打ちつけた時に「カン、カン」と高い音がなる薪を作りましょう。それでも最初のうちは薪がどのくらい乾燥しているのか不安になることがあるので、含水率計の使用をおすすめします。