ご依頼してきた方は街中のご夫婦でした。
「植木を切ったんだけど処分に困っていて、いらない?」
との事でした。即決で欲しいと答えました。
即決で欲しいとは言ったものの必ず樹種は聞いています。毒性のものだったらさすがに薪としては焚くことができないからです。
今回はキササゲという木でした。
もちろん聞いたことも見たこともないので調べてみたら、
ノウゼンカズラ科 キササゲ属 落葉広葉樹
のようで、広葉樹であることは分かりました。
しかし今回はこの植木だけではなく、数年前に切ってあった多少腐食が進んだ植木も処分して欲しいとの事でした。
こういうケースは結構あります。
状態の良い薪は売り、腐敗し処分したい薪は譲るのが薪ストーブの世界です。
タダで良い薪をもらえる訳がありません。
だから今回のように、依頼主が処分に困っている場合は全て引き取るようにしています。
多少腐食されていても芯の方は案外しっかりしている薪は、シーズンの最後に焚いたりして薪の節約も行えます。
もちろん全て引き取ることは簡単ではありません。
自分自身、薪をキープできる環境がなければ引き取ることもできません。その場合は依頼主と相談して互いに損のないように話を進めていきましょう。
ちなみに今回頂いたキササゲの含水率は35%でした。
季節的にも木の水分が抜け始める時期だったので低めとなっています。
やはり伐採は冬がいいですね。改めてそう感じます。
自然乾燥での良質な薪の作り方
良い薪の条件は大きく分ければ二つ
・乾燥状態の良い薪
・虫喰いの少ない薪
以上の薪を作るために日々...