薪ストーブの着火は素早く済ませたいものです。寒い時や忙しい朝になかなか着火できないと、ただただ苦痛です。
薪ストーブの性質上、石油ストーブやエアコンよりも、部屋を暖めるためにかかる時間はずっと遅いです。一度部屋が暖まれば右に出るものはいない程優秀な暖房なのですが。暖房に時間がかかる分、着火のスピードが重要になってきます。
着火が苦手だと、着火できたと思って離れると炎が消えていたり、だからこそ炎が安定するまでストーブからなかなか離れられなかったりとスムーズな暮らしを送れなくなります。
1番の理想は、火が着いたらストーブの扉を閉め、すぐに家事を始められる事です。
火が大きくなるまでまったりと眺めているのも素晴らしく昇天してしまいそうで好きなのですが。(忙しく無い時はこのパターン)
スマートに着火を済ませたい方は以下のポイントだけ押さえて下さい。
- トップダウン着火法
- 焚き付けは大量
トップダウン着火方は広く知られており多くのユーザーが取り入れているので簡単に説明します。
下に太い薪(一辺が10㎝)
上に細い薪(一辺が1〜2㎝)
その上から着火させていく方法です。
重要なのは焚き付けなんです。
薪ストーブで1番大事な役割を果たすのは焚き付けと言っても良いくらいです。
焚き付けは針葉樹が1番優秀です。
焚き付けが多ければ着火の失敗はありません。
私は一度に両手いっぱいの焚き付けを使っています。
直径20㎝長さ30㎝の薪を一つ使う様なイメージです。
焚き付けはなるべく高く積むとさらに良いです。
ストーブのトップを暖める事でドラフト(上昇気流)が起き、煙が煙突を抜けやすくなります。
このドラフトを上手く利用できれば、炉内に煙が充満することもないです。
焚き付けの量が少なければ高さを十分に確保することができません。
太い薪はせいぜい2段がベストです。
空気の量を最大にし、着火します。
着火剤は長時間燃焼するものを選びましょう。
焚き付けに火が移って上に吸い込まれる様な炎に変わったら扉を閉めて完了です。
ドラフトが起きなければスマートな着火はできません。
少ない焚き付け、さらにバーナーなどで炙って着火させる方がいらっしゃいますが、そのやり方では素早く着火できません。
ストーブの前から離れる事ができず、扉も閉める事もできず、何回もバーナーで炙り続ける方がいらっしゃいます。
バーナーを使う事自体は安全面を考慮すれば問題ないですが、焚き付けを使用せずに太い薪を直接バーナーで炙るのはおすすめできません。太い薪を炙り続けても炉内の温度は上がらないため着火には時間がかかり、ドラフトも上手く起こりません。焚き付けを利用して素早くドラフトを起こし、太い薪が燃焼できる温度まで炉内を暖める方が効率がいいです。
他にも燃焼時間が短い着火剤は失敗することが多いです。杉の葉や石油系の着火剤などがそうです。
火が焚き付けに移っても燃焼し続ける着火剤の方が安心できると思います。
HACHI