我が家では古くから薪ボイラーで湯を沸かしていました。
しかし、今では考えられないほど雑で、知識も有せず、間違いだらけの薪ボイラー生活でした。
・割ったばかりの未乾燥の薪
・新聞紙や段ボールなどの着火剤
・合板や集成材などの廃材
これらを焚いていました。
煙突掃除は年3回、いつも煤が多く
煙道火災にならなかったのが不思議なくらいでした。
そんな薪ボイラー生活を送っていたので、
薪ストーブを始めようと思った時もその感覚でいました。
しかし、少しは勉強しようと思い、書店にて薪ストーブの本を購入、、、
脈の波打つ音が聞こえるほど焦り、
冷や汗をかいたことを今でも覚えています。
「今までの焚き方ではダメだ。全部間違っている!」
・薪はしっかり乾燥
・着火剤は天然もしくは天然由来のもの
・合板や集成材、糊や塗料がついた木材はダメ
今まで通りに燃料を集めても無駄なので、
一から勉強し、良質な薪を作ることに励みました。
とは言っても、代々、山から切り出した原木などは大量にあり、それに加えて土木現場で余った人工乾燥された松丸太などがあったので、初シーズンはなんとか生活できました。
そして運良く、自治体にて、河川の伐採木の無料提供が行われており、来年度、再来年度の薪も確保することが出来ました。
定期的に提供されるものではないので、あの時の伐採木にはとても助かりました。
ストーブを始めて4年目でやっと使い終わった位です。
主にカラマツでした。
薪ストーブを始めてからは、
薪に対するこだわりや、ストーブへの愛情が強くなり、常に薪の事を考えています。
集めても集めても足りなくなる事の不安からまた集め、今では5年は集めなくても大丈夫じゃないかってくらいです。
今では自分から動く前にいろんな方から原木いらないかとのお声をかけていただき、需要と供給の関係性の上で薪の取り引きをしています。
1番の苦労は“良い薪”を作ることでした。
そのためには木の性質や、四季の気候の変化、薪に屋根をかけるタイミング、薪の太さ、などがあげられます。
でもはっきり言って、理屈から入るよりも
「良い薪を作りたい」
と思い、薪に対する愛情があるかどうかが大切だと思います。
その気持ちがあるだけで、木を知り、環境を知り、薪を知ることに繋がるからです。
とても長くなりましたが
具体的な良質な薪作りについては次回以降更新していきたいと思います。
HACHI