”せっかく割った薪が腐ってしまった”
”ちゃんと綺麗に重ねたのに乾かなかった”
なんてことが稀にあります。
頑張った=良い薪とはならないのが薪作りです。改めて薪の乾燥の仕方と注意点を考えてみます。この記事は、
の記事をより簡単にまとめたものとなります。追加で私の失敗談も紹介したいと思います。
1. 風通しの良い場所
2. 陽当たりの良い場所
この2点を抑えることが大事です。優先順位としては、風通しの良い場所を選びましょう。日光はその次で大丈夫です。「陽当たりがいい場所なんてないよ!」っていう方は最悪陽当たりは捨てても構いません。必ず通気性の良い環境で薪を乾燥させましょう。
よくあるダメな例は、割ってすぐに軒下に重ねたり、屋根付きの薪棚に詰め込みすぎたり様々あります。中には密閉された小屋に運び入れる方も某動画サイトで拝見しました。
やはり薪を作る上で『雨に当てない』ことを優先してしまう方が多い結果、以上のような例に当てはまるのだと思います。
結論から申しますと、雨は薪の大敵です。しかし、それは長い間降る梅雨時期の雨に限ります。一日や二日雨にあたった所で薪には何ら影響はありません。詳しくは
をご覧ください。
私も過去に失敗してしまいました。大量に原木をいただき、いつも重ねている場所が空くまで下屋に重ねておいた所、半年後にはカビだらけになってました。今ではそのようなことは絶対にしません。重ねる場所がなければ野積みを選びます。
半年から1年ほど乾燥させたらあとは雨に当てないようにしましょう。
一度乾燥してしまえば水には強くなる薪なのですが、長期保存する場合は濡らさないほうが劣化する事なく良い状態を保つことができます。私の家にある薪には「骨董薪」と呼んでいる30年前の薪があります。
虫の開けた小さな穴から粉が多少は溢れますが、乾燥度合いは15%以下で火持ちは良好です。ここまで良い状態が続いているのは、当時冬に伐採した事と、雨に当たってないからだと考えられます。しかし、風通しの悪い場所にあったためカビの匂いがします。それでも祖父には感謝しきれません。たまに焚いては祖父を想います。
地面に直に重ねることはおすすめできません。直に面した薪は確実に乾くことなく腐ります。湿気の少ない地域ではビニールシートなどの上に直置きしても乾燥できる可能性はありますが、実現性は低いです。
少なくとも100mmの高さは必要と考えてます。50mmで高さを取り重ねたことがありますが、風が当たらず雨に濡れた部分が乾きにくいので十分に地面から離して重ねるようになりました。
そしてシロアリの被害にあう時は決まって湿気の多い所です。空気の滞る事なく薪を重ねることができれば被害に遭うことはありません。私の薪は今の所シロアリに食べられたことはありません。ただ、剪定した紅葉の枝を野に放置していた所シロアリの餌になっておりました。
現在の薪作りのやり方でシロアリ被害に遭った場合すぐに記事にしたいと思います。
さらに懸念されるのが冠水です。大雨が続いた際に側溝や小川から水が溢れて浸水してしまう状態です。そうなった場合も想定して高さは十分に確保しましょう。高さを確保していれば多少浸かっても水が引けたらすぐに乾きます。
1. 薪は風通しの良い場所
2. できれば陽当たりのいい場所
3. 高さを確保する
HACHI